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里山暮らし、ときどきヨーロッパ・ロングステイ

里山暮らし、ときどきヨーロッパ・ロングステイ

・竹とその用法

竹とその用法

竹は昔から、日本人の生活と文化に深く結びついた利用価値の高い植物として親しまれてきました。
竹は非常に成長が早く、地面から芽を出してから3ヶ月で15メートル以上にもなり、一晩で1メートルも伸びることもあります。全体に堅く、節があり、中は空洞となっています。
木や他の植物にはない、特有の生命力と性質をもっているため、不思議な植物であると考えられています。

竹の皮に包んだ食物は腐りにくくなります。事実、昔から竹は薬としても利用されてきました。また、竹には多くの品種があり、その成長過程や特質により日本ではさまざまな用いられ方をしてきました。
素晴らしい弾力性と強さ、長い繊維をもち、その特性を生かしてカゴその他の容器、花器、箸やさじなどの食器類、傘や笠、楽器に至るまで、編んだり他の方法で日用品をはじめとしたものを作ることができます。

一方で竹は、建材としても素晴らしい特性を持っています。張力と圧力に強く、ステンレスに勝るとも劣らない硬さを持ち、重さに対しコンクリートの2倍の保持力もあるほどです。
竹はこのように、小さな串から家一戸まで、何にでも利用できる素晴らしい素材なのです。また、早く成長することから、竹を使うことでエコにも貢献できます。
また、日本人なら誰もが知っている物語があります。「竹取物語」または「かぐやひめ」と呼ばれています。竹取の翁が夜に光る竹を切り、そこから小さな女の子が出てきます。月の世界の姫君であるこの女の子をめぐり、物語は展開して行きます。

昔から、素朴で便利な美しさから愛されてきた竹。プラスチック素材の出現で一度は生活から消えかけましたが、現在は再び見直され、その特性と世界の持続可能な生活のために、さらに進んだ研究開発がされています。

竹細工の技法
切り出した竹を縦割りし、剥くことで、編み細工に使用できる材料がつくられます。通常は「真竹」が用いられます。弾力性と粘りがあり、最も編み細工に剥いているのが真竹なのです。

【竹炭】
日本で「たけすみ」または「ちくたん」と呼ばれ、800℃から1000℃で焼き上げます。多孔性であり、汚染物質や化学物質を吸着する性質を生かし、主に空気や水の浄化に利用されています。

利用法
1. 空気浄化・デオドラント作用:臭いやガソリン、ホルムアルデヒドを含有する建材、ニスなどから発する有害ガスを吸着します。

2. 水の浄化:カルキ臭などを取り除き、水をきれいにします。
さらに、体に必要なカリウム、マグネシウムなどのミネラルを水の中に排出する働きがあります。デリケートな料理、たとえば炊飯する際には鍋の中に材料と一緒に入れて使います。飲料水の浄化にも利用できます。

3. 土壌改良にも利用できます。高い保水性を利用し、微生物が生息しやすい環境をつくることができます。

3. マイナスイオンを出し、精神をリラックスさせ、体の疲労をやわらげます。

4.電磁波から体を守ります。家の中や職場で電磁波を発する製品の近くに置くと、竹炭が電磁波を吸収します。

※今回の文化交流会では、秦野の竹細工職人による日用品を展示いたします。



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